昨日から大分県へ行っていた。
大分県津久見市。
ここにある「つくみボクシングジム」の鈴木会長に招かれた。
津久見第一中学校と第二中学校、となり町の臼杵(うすき)商業高校もまわって講演をしてきた。
NHK、民放、ケーブルテレビ、新聞、ラジオ・・・あらゆるマスメディアで「飯田覚士がくる」と告知されていたらしい。
昭和39年の東京オリンピック後、大分で国体が開催された時、ボクシングの会場はこの第一中学校体育館。
「オリンピック」で使ったグローブを払い下げ(?)で、その時の「大分国体」でも使用したとか。
まだその現物が大切に残されており、色褪せたウイニング製のグローブを見せてもらった。
そのグローブをはめて戦った40年ほど前のボクサーたちと、私が世界チャンピオンだった頃は2、3才だった目の前の中学生たちにはさまれ、なんだか妙な気分だった。
今日は津久見の市長さんとも会い、子どもの教育について話をした。
吉本幸司市長は以前に教育委員会にいた経歴があり、ゆとり教育についてとかビジョントレーニングなどについても時間をおして話し込んでしまった。
町の人はみんな温かく、ゆっくり時間が流れているよう。
空港と津久見を結ぶ道は山々に囲まれ、緑が続いていた。
所どころセメント工場へ送られる石灰岩が削り取られてむき出しになっていた。
木々の生い茂った山と採石場という景色が続き、目に入る90%以上が“自然”だった。
夕方、羽田に到着。
子供たちも空港まで迎えに来ており、せっかくなので屋上の展望デッキへ。
遠くまでビルの明かり、明るい。
首都高速に入り、ライトアップされた東京タワーや六本木ヒルズを眺めた。
木も土もまったくないけど、都会の夜景もそれなりにきれいかな。