ボクシングの「超プラ」 5
今朝、対談のために新宿ヒルトンへ向かった。
お相手はジミントレーナー。
ホテルの一室で対談をした。
新宿の高層ビル群を見渡せる大きな窓から、冬の低い日差しが部屋の奥まで入り込み、ソファーに座るジミンさんの横顔を照らしていた。
59歳、まるで俳優のようにカッコ良かった。
旧ソ連、ナショナルチームのコーチをしていたジミンさん。
1990年、オリンピックのメダルよりもプロの世界チャンピオンを目指し、ロシア人ボクシングエリートの『ペレストロイカ軍団』が海を渡ってやって来た。
その選手たちの要請で、ジミンさんは遅れて日本に呼ばれ、「必ず世界チャンピオンにしなければならない!」という大役を承知でやってきた。
「その時は相当プレッシャーもありましたよね…?」
と私が尋ねると、ジミンさんはニヤリと笑った。
ユーリ、ナザロフの二人を世界チャンピオンにまで育て上げた苦労と自信が表情にでていた。
ロビーラウンジにはワルーエフもいた。
デカ過ぎ…。213cm。ジャンプしないと、ワルーエフの顎には私のパンチはあたらない。
現在はジミンさんの指導を受けるため、家族で来日しているとか。
(ジミンさん…こんなデカイボクサーのミットを受けてんの???)
恐るべし59歳。
対談の終わりごろ、サーシャもやってきた。
これからジミン夫妻と一緒に食事をするのだという。
ジミンさん、ワルーエフ、サーシャ。
う〜ん、同じ国籍でも顔形、体型、なんともバラエティー豊か。
今日の対談の中で判明したのだが、私が『旧ソ連式トレーニング』と思っていたものは、実はそうではなかった…!
アマチュア選手をプロへ転向させる時のトレーニング方法や、ジミンさんから見た日本のボクシング、本物のボクサーとは?など、たっぷり聞いた。
「ボクシング・ワールド」2008年1月号。
Posted by satocy_1_2_3 at 01:23│
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