2006年02月12日

「感謝の気持ち」

福原力也(ワタナベ)対酒井俊光(三迫)の日本タイトルマッチ。
パワフルな福原のアッパー、フックを浴びながらも前進を止めないブルファイター酒井。

結果は酒井が最後の最後までダウンを拒みつづけて健闘するが、8ラウンドTKOで福原のパワーが打ち勝った。

均整のとれた、鍛えぬかれた肉体。
モデルや俳優としてやっていけそうな、誰もが認めるイケメンボクサー福原。
難敵の挑戦をクリアして初防衛に成功。WBA、WBCともにランキング入りしており、世界へ向けて期待がかかる。

そのリング上での勝利者インタビューで、福原は両親への感謝の言葉を口にした。


ワタナベジムHP福原選手ワタナベジムHPから福原選手)



応援してくれたファンへのお礼の言葉や、トレーナーや会長へのお礼の言葉をリング上で口にすることはよくある。
しかし福原はひとつあらたまった後、両親への感謝の言葉を口にした。

親への感謝は、“感謝の気持ち”の基本中の基本だと思う。

何のみかえりも求めず育ててくれた親に対して、産んでくれたことを感謝できるということは、自分も親と同じ大人になった証拠であるとも思う。

チャンピオンになると激励賞をもらったり、食事をご馳走になったりすることは多くなる。一緒になって汗を流しながら指導してくれたトレーナーにも感謝の気持ちは湧きやすいだろう。

そんな自分をとりまく人達から自分に“与えられるもの”への感謝の気持ちがわいても、両親へはなかなか感謝の気持ちが向かわないものだ。


一流スポーツ選手で、若くして親孝行をする選手は多い。

感謝の気持ちを持って取り組むことは、スポーツだけでなくすべてのもので成功のカギだと思う。
親孝行できるかどうかは、アスリートとして成功する要素の一つだといってもいい。

一流スポーツ選手がすべてに感謝の気持ちをもち、親孝行ができるのは、やはり“苦労”するからだろう。
厳しい世界でもまれ、若くして精神の成長が早くなるのだろう。「若いうちの苦労は買ってでもしろ!」とは、現代っ子にとても必要なことだと思う。

トリノオリンピックが始まった。
試合後にマイクを向けられ、親への感謝の言葉を口にする選手が何人いるだろうか。

ハングリー精神など、時代錯誤といわれるボクサーも、華やかなフィギュアスケートや新しい競技のスノーボード選手も、心の中は一緒であって欲しい。


Posted by satocy_1_2_3 at 15:41│TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL