南アフリカから来た指名挑戦者のブシ・マリンガ。
8度目の防衛戦の長谷川穂積の前に、何もすることなく敗れた。
「たいしたことない選手だった…」、「あんなのが世界ランク1位なのか?」という声を試合後にたくさん聞いた。
私は試合前、ブシ・マリンガの試合ビデオを見せてもらっていた。
一つはウィラポンを倒した試合。ガードも雑で、強引に襲いかかるようにアッパーやフックを繰り出していた。
ボクシング関係者やマスコミでも、“マリンガは大振りのファイター”、“武器はアッパー”と言われることが多かった。
確かにそうだが、私のマリンガ評は違っていた。
なんと、そのひとつ前の試合では、全く違った戦い方をしていたのだ。
続きを読む